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↓18ページ目から |
| 表紙の裏面 |
主人公の
クリスマスの願いごと
あなたにおくる おはなしのほん
ますやま あつし作
CABジャパン編集
ヴァレリー・ウェブ画
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主人公はちょっとばかり想像してみました。
もし自分がサンタクロースの国に行けたら!
なんてわくわくする光景なのでしょう。
そうか、
これは旅行会社のパンフレットなんだ!?
『冬休みはスキーをかねて
サンタクロースの国へ!!』
こんなキャッチコピーがうかびました。
みんながわしに手をふってくれておる。
いよいよ出発じゃ。忘れ物はないかな?
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| 表紙の裏面 |
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発行所●ishop ひまわり
〒260-0816
千葉県千葉市中央区鵜の森町14-12
TEL:043-208-0123 FAX:043-208-0123 |
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それからわしは、トナカイたちに、
「さあ、行こう!」と声をかける。
するとそりはあっというまに空の上。
空気は冷たいが、
とてもよい気持ちじゃ。
いちど載せてやりたいくらいじゃよ。
この手紙は航空会社のパンフレット
かもしれない!?
と 主人公は考えました。
北欧の空を遊覧飛行する会社なのです。
でも主人公は
高いところはちょっと苦手です。
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主人公のフルネームさま
メリークリスマス!
これは あなたのために
特別に作られた本です。
上段メッセージ20字
下段メッセージ20字
2008年〇〇月〇〇日
本の贈り主より
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めざす家に到着すると、さあ仕事じゃ。
エントツから、といいたいところじゃが、
近頃はエントツのない家が多いから
大変じゃ。
なんとか家に入りプレゼントを置いたら、
すぐ次の子の家にいかなきゃならん。
プレゼントのリストは、
子供たちの名前でいっぱいじゃ。
こんどは警備会社のパンフレットかな?
と 主人公は思いました。
『サンタクロースも入れない防犯装置』じゃ、
サンタクロースがかわいそうです。
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「今年のクリスマスプレゼントはどうしよう?」
〇〇歳の主人公は ため息をつきました。
世の中はクリスマスムード一色。
街はうきたつような空気に包まれています。
でも主人公の目下の悩みは、
登場人物1と、登場人物2と、
登場人物3への
クリスマスプレゼントが
きまらないことなのです。
部屋に飾られたクリスマスツリーを
眺めながら、
主人公は 〇〇回目の
ため息をつきました。
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目のまわるような夜を過ごして、
クリスマスの朝に帰ってくるころは、
もうへとへとじゃが気分はそう快じゃ。
この一夜のために、
一年を過ごしておるからな。
わしは妻に子供たちの様子を
話してやる。
あの子は今年もいい子にしておったよ、
というと、妻もとても嬉しそうじゃ。
そうそう、わしは 主人公の、
子供のときの
寝顔を見たこともあるんじゃよ。
結婚案内のパンフレットだったのか、
と 主人公は思いました。
でもサンタクロースにもおくさんが
いるなんて!
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幼い頃、クリスマスの朝には、
プレゼントがいつも枕元に
置かれていました。
でも主人公は、もう自分でプレゼントを
探しにいかなければならないのです。
『電話一本、30分でお届け』してくれる、
ピザ屋みたいなサンタクロースは
いないかなあ。
プレゼントのことを考えすぎて、
主人公の頭はオーバーヒート気味!
そのときでした。
郵便受けがコトリ、と小さな音をたてたのは。
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クリスマスの前には、
たくさんのおもちゃを作る仕事が
わしを待っておる。
家では、
一日中にぎやかな音がしているが、
それはおもちゃを作る音なんじゃ。
こんどは隣町にできた
大きなおもちゃやさんかな?
と 主人公は考えました。
そして子供のころ、目が覚めると、
きまって枕元に置かれていた
プレゼントのことを思いうかべました。
昨夜までなかったおもちゃが、
朝そこにあるのは、
とても不思議で、魔法のようでした。
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郵便受けをのぞくと、
見慣れない模様をあしらった、
一通の手紙が入っていました。
そこには消印も、〇〇市△△町の
主人公の住所もありません。
ただ、『主人公のフルネーム様』という
文字があるだけです。
封を切った主人公は驚きました。
そこには、こんな文章があったのです。
主人公のフルネーム様
わしはサンタクロース。
クリスマスももうすぐじゃが、
いかがお過ごしかな。
サンタクロース??
主人公の頭はいっきに真っ白になりました。
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主人公、
おまえさんはもうおもちゃで遊ぶ
子供ではないが、
今回のクリスマスには、
特別にプレゼントをあげることにしよう。
はてさて、何だと思うかね?
この手紙を最後まで
読んでくれればわかるが、
それはまだ秘密じゃ。
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サンタクロースの国は今、
クリスマスプレゼントの準備で
大忙しじゃ。
なにしろ、世界中へプレゼントを
運ぶんじゃからな。
主人公は
どんなプレゼントをお望みかな?
サンタクロースの国、特製クッキーは
どうじゃ?
もみの樹の形をしていて、
それはそれはおいしいクッキーじゃよ。
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そろそろたくさんのプレゼントが、
きれいに包まれて、
いろんな国に旅立つところじゃ。
サンタクロースのプレゼント
というもんは、
ただおもちゃを包んでいるだけ
ではないぞ。
その中には、
夢だの、希望だの、感謝だの、
愛情だのといった
気持ちがいっぱいつまっとる。
子供たちは、プレゼントをあけたとき、
その気持ちも
一緒に受取ることになるんじゃ。
もちろん、主人公や
登場人物1と、登場人物2と、
登場人物3への
プレゼントにも入っておるとも。
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主人公はやっぱりそうかと思いました。
これは最近、近所にできたケーキ屋の、
ダイレクトメールに違いありません。
でも手紙の文章はまだまだ続きます。
プレゼントの用意ができると、
こんどはトナカイたちの準備を
しなきゃならん。
金の鈴がついたひもを、
一頭一頭つけていくんじゃ。
これがあの有名な
「ジングルベル」
という曲になるんじゃよ。
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さあ、いよいよ出発じゃ。
わしはおなじみの赤い服を着る。
北極の空の凍るような寒さも
気にならんような、
完全防寒仕様じゃ。
プレゼントをつめた大きな袋を
ソリに乗せ、
たくさんの子供たちに
会えるのももうすぐじゃ。
外はもう、しんしんと雪が降っておる。
主人公、おまえさんへのプレゼントは、
本の贈り主にあずけておいた。
ま、楽しみにしておれ。
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主人公は、信じられない、と思いました。
サンタクロースなんて架空の人物で、
そんな話はとっくに卒業したはずなのに・・・
でも手紙には・・・
サンタクロースなんているもんか、
と思っておるじゃろう。
サンタクロースを見たかったら、
クリスマスイブにサンタクロースの国に
くるとよい。
世界中の国々に飛び立つ
サンタクロースのソリを、
一般公開しておる。
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わしは空をひとっ飛び。
ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、
そして
〇〇市△△町にも
プレゼントを届けにいくぞ。
プレゼントを待っとる子供たちは
世界中におるからな。
そうじゃ、忘れておった。
わしがこんな手紙を書いたのは、
理由がある。
プレゼントが無事おまえさんへ
届くには、
ひとつ条件があるからなんじゃ。
それはクリスマスの朝に、
ひと言こういえばよい。
つけくわえるなら、できるだけ明るく、
楽しくやってくれ。
主人公は、
いそいで最後の紙をめくりました。
そこには・・・
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主人公は、またわからなくなりました。
どうやらこれはケーキ屋どころでは
なさそうです。
もしかするとフライドチキンの店
かもしれない!?
主人公の脳裏に、小太りで、
めがねをかけ、いつもニコニコして
町角に立っている、
とあるおじいさんの姿がうかびました。
わしはみんなの視線を浴びながら
ソリに乗り込む。
まるでスターになったきぶんじゃ。
あたりは大騒ぎさ。
みんなの寝顔を見るのもいいが、
幸せそうな笑顔をみるのは、
もっといいもんじゃよ。
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メリークリスマス!
主人公は、
登場人物1と、登場人物2と、
登場人物3への
プレゼントを選びにコートをはおると、
楽しそうに出かけて行きました。
ポケットには、
サンタクロースからの手紙が
入っています・・・
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